エンジニア
電子回路を設計するハードウェアエンジニアとして採用された新卒新入社員の皆様、いかがお過ごしでしょうか?大手JTC企業であれば新入社員全員での集合研修が終わり、各配属先での研修中でしょうか?それとも、座学などそっちのけで、早速、OJTで現場の第一…
電子機器・電子回路の設計および検討の勘所として、電子回路には、大きく、電源系、信号系、制御系の3つの回路系統に分類できることを理解することです。 これら3つの系統はお互いに密接に関係しており、個々の回路として完全に分離することは出来ないため…
電子回路・電気回路を理解する上で必要とされる基礎理論としては、次の4つの法則・定理があります。 4大法則 1. オームの法則 2. キルヒホッフの法則 3. 重ね合わせの理 4. 鳳・テブナンの定理それでは、それぞれの法則・定理についてサクッと確認しましょ…
今回はこちらの記事をご覧いただいて、回路図記号に興味を持った方のために、より詳しい情報を提供します。日本では1997年、1999年に「JIS C 0617」として改正されており、ベースとなる規格は、国際規格の「IEC 60617」となります。 「IEC 60617」には電気・…
製造業におけるコンプライアンスの遵守とは 昨今では、製造業においても法令遵守としてのコンプライアンス遵守が一般的な言葉として浸透していますが、実際の世の中の企業活動をみてみると、製品出荷時の品質検査で検査データの改ざんや試験方法の不適切な運…
量産化プロセスとは 一言で言うと、顧客からの受注から始まり、製品もしくは部品の量産開始までの一連の取り組み過程を量産化プロセスと言います。基本的には各企業で制定せされており、このプロセスに則って開発を進めれば問題はありません。11項で記載した…
豊富な知識力 製品設計者は数多くの部品やモジュールを使用して製品を設計している為に、その部品を使いこなすべく豊富な知見を持っています。ユーザと対等に技術討議をするためには自身の設計したデバイスのみならず、そのデバイスが使われる製品の知識もあ…
設計マッチング 設計物は顧客に使用されて始めて意味を成すものです。完成品の場合は、最終消費者である一般ユーザを対象としていますのでばボタンの押しやすさや、警告色、警告音量、塗装の剥がれにくさなどが重要になります。 そのようなヒューマンインタ…
デザインレビューとは 設計から量産までの過程では設計しているものが量産できうるものかの検証を試作の都度実施します。その検証をデザインレビュー(設計検証)と言います。基本的な設計から量産までに行うDR(デザインレビュー)の一例は次の通りです。 机…
信頼性試験とは 4項でも述べましたが製品を量産するためには信頼性の確保が必要です。信頼性とは仕様として決められた周囲環境に耐え得る性能を有しているかどうかということです。基本的な試験として、高低温保存、高温高湿動作、高低温動作、冷熱衝撃、振…
製品設計において、まず動くものを創ることはとても重要なことですが、芸術品でもない限り一品ものでは頂けません。世の中広く行き渡る製品として成り立たせるために、なぜ、所望の性能・特性・機能が発揮できたたのかを確実に自身のモノにして、大量生産が…
量産移管とは 幾度かの試作評価・検証および定められた信頼性試験を合格すること(機能部品(モジュール)ではユーザー承認の取得をしていることも条件の一つ)で試作品の問題点が無くなり設計が完了したということが関係部門合議の上、最終承認者によって認…
設計ドキュメントの種類 設計した製品が商品として世の中に生み出される前の製造段階においては、製品が製品として成り立つことを証明するものとして次の様なものを文書化しておく必要があります。 製品仕様書:設計した製品を使用して頂くユーザに「これを…
ユーザーインターフェースについて 一定の機能を持った電子回路モジュールや電子回路ユニットが別のエンジニア(あるいは顧客のエンジニア)が設計した回路ユニットと接続されて使用される際に、それぞれの回路ユニットの接合部(接続部)をインターフェースと言…
回路設計者が行うべき機構設計とは 回路設計者に製品キャビネットのような複雑な機構設計は不要と思いますが、例えば、電子回路から輻射される電磁波ノイズ抑制用に使用するシールドケース(シールドカン)のような簡易な機構部品の設計程度については、自身…
信頼性試験について 製品設計も中盤から終盤になると製品の寿命・耐久性を考慮した条件を設定し信頼性試験を実施します。 信頼性試験には、製品の実使用以上の温度や湿度の条件を設定して行う環境試験(環境性能評価)として高温試験、低温試験、高温高湿が…
設計した電子回路の性能評価について 電子回路設計者は、図面として設計した電子回路図が実際にプリント基板上に配線設計が行われ、電子部品が搭載されることによって具現化した電子回路基板が設計した意図通りに正常に動作するのかを検証する必要があります…
基板設計とは 私は、回路設計は理屈上の設計であり、基板設計が実態配線設計と考えています。つまり、回路設計エンジニアは基板設計もできる必要があると思っています。基板設計は、基板設計者の能力が一番発揮できる仕事としての醍醐味であり、電気特性を満…
基板設計について 電子回路設計者は回路図CADのオペレーション取得と同様に基板設計CADも使いこなせるようになりましょう。 なぜならば、回路検討を行い基板デザインの変更をする場合、自身で行くと間違いが少なく短時間で作業が完了します。 部品形状(フッ…
会社によっては、または部門によっては回路設計者は基板設計の作業が不要な場合もあります。しかしながら私は回路設計者は基板設計も出来る能力が必要と考えています。正しい回路を設計しても基板設計の出来が良くないとその回路が正しく動作しないことは多…
回路部品について 抵抗、コンデンサ、コイル・・・どれ一つとっても様々な仕様(スペック)があります。 温度特性・周波数特性・最大定格・・・などすべての部品性能に細かな違いがあります。設計する製品仕様・動作環境を考慮した上で部品選定をする必要が…
ICを使いこなすとは 最近では純粋なアナログ回路というものは減ってきており、多くの製品はICとそのICを動かすための周辺回路で出来上がっています。つまり、ICをいかに正しく使いこなせるか?が基本スキルの一つになっています。ICを動作させるための推奨回…
回路設計では必ず図面作成にCADを使用しますので操作に慣れましょう。 多くのCADシステムでは基本的な抵抗やコンデンサ、トランジスタといった回路図記号はライブラリとしてシステムに登録されていますが、ライブラリに登録が無い場合は自分で作成する…
回路設計者は電子回路を図面として作図する必要がありますので、まずは回路図記号が読めないとお手上げですね。電子部品には、抵抗、コンデンサ、コイル(インダクタ)、ダイオード、トランジスタなど多くの種類があります。 簡単な電子部品である抵抗一つを…
回路設計技術者として出発する為に、技術の背景となる理論をまずは押さえておくべきです。 つまり、電気回路の基礎となるオームの法則に加えて、デジタル回路系、アナログ回路系、高周波回路系、電源回路系、液晶などの表示デバイス系など、各自が設計を担当…
【はじめに】 製品回路設計エンジニアを目指すルーキー諸君へ電子回路設計者として理解し身に着けるべき基本スキルを少し紹介します。 回路設計者には色々な取得するべきスキルがありますが、何が必要なのか?と疑問に感じたときには、当サイトで紹介させて…