回路設計者が行うべき機構設計とは
回路設計者に製品キャビネットのような複雑な機構設計は不要と思いますが、例えば、電子回路から輻射される電磁波ノイズ抑制用に使用するシールドケース(シールドカン)のような簡易な機構部品の設計程度については、自身でできる様になっていると設計効率が良いです。
簡単な機構設計ができる様になるためには、機構用CADの基本的なオペレーションが出来る様になる事と、電気部品と機構部品のクリアランスに注意して設計ができる様に、3D的にものの見方が出来る事が必要です。
とは言え、機構設計専任者が部門にいる場合は、業務分担的にその方に任せるが良いのかもしれません。
なぜなら、CADソフトなどは、インストールする端末数に応じて費用が掛かるサブスクリプション的になっている場合が多いため、予算の制約上、多くの端末にはインストールできないことがあります。
現実的には、このように会社都合で自由にCADを使用する事が出来ないこともありますが、最低限の機構設計スキルとして機構図面は読めるようになりましょう。
近年では2DのCADソフトだけで無く、3DのCADも広く普及してきており、3DのPDF図面をグリグリと回転させて眺めて見るだけでもなかなか面白いので、興味があれば一度、フリーソフトで試してみてください。