ハードワークエンジニアのひととき

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15. 製造業におけるコンプライアンスの遵守とは: 世の中のルールや顧客との取り決めを守る

製造業におけるコンプライアンスの遵守とは

昨今では、製造業においても法令遵守としてのコンプライアンス遵守が一般的な言葉として浸透していますが、実際の世の中の企業活動をみてみると、製品出荷時の品質検査で検査データの改ざんや試験方法の不適切な運用が報道で話題になることがしばしばあります。

製品の出荷検査基準範囲からわずかに外れた位であれば問題無いと勝手に判断して、顧客に対して秘密裏に出荷することは許されません。
出荷検査試験条件や信頼性試験条件については、試作品の性能検討の時から顧客と密に相談していれば、量産時における規格緩和基準を設定することも可能となることも多いです。

環境面のコンプライアンスとしては、特に近年では、鉛フリー、RoHS規制やREACH規制などの環境負荷に配慮した設計が必要不可欠になっていますので注意が必要です。

エンジニアであっても日々の業務において、上記のようなデータ改ざんや必要となる各種規制に反しないように業務推進し、法令に違反することが無いように十分に気を付ける必要があります。

輸出入管理、下請法、独禁法など企業だけでなく、個人が罰せられる法律もありますので、社内教育会などの学習する機会を活用して、十分に理解しておきましょう。