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14. 量産化プロセスとは : 受注から大量生産までの一連のプロセス

量産化プロセスとは

一言で言うと、顧客からの受注から始まり、製品もしくは部品の量産開始までの一連の取り組み過程を量産化プロセスと言います。基本的には各企業で制定せされており、このプロセスに則って開発を進めれば問題はありません。

11項で記載したデザインレビューと合わせて、設計として完了すると一般的には次の様な会議を開催する事で、設計部門から、生産技術部門、品質保証部門などの関係部門に製造に関する情報や品質信頼性の情報を提供します。

製造打ち合わせ:ユーザー承認取得や社内の一定基準をクリアすれば、量産する為の製造プロセスの準備をする前に関係者との打ち合わせを行う場。量産までのスケジュールや製品コストに問題ないかなど確認をします。

設備打合せ:製造ラインに必要な設備一式を確認する場となる設備打合せ。ここでは、製品の量産数量に見合った設備台数や必要な設備の種類、設備納期などを確認します。

量産化審議会:量産に移行して問題無いかの打合せ。ここでは、チェックリストを活用して、量産に移行可能かどうかを関係部門と確認し、問題点をクリアする事ができることを確認する場となります。

これらの会議を設計を進める中の節目節目で行い、関係者と共に課題点を潰しながら量産の準備を進めることになります。

信頼性試験を実施したり、コストが採算にあっているか、品質は適合しているか、ユーザー承認は取得しているかなどの量産条件を一つ一つクリアにしていきます。

このプロセスに則って開発を行うことで、系統だった品質の高い製品を生み出す事ができます。まさに基本設計から量産までは進化の過程です。