ハードワークエンジニアのひととき

エンジニアを育てよう Re.Japan

4の2. 評価・測定 が出来るようになる:信頼性試験を行いたくさん作っても良いか調べよう

信頼性試験について

製品設計も中盤から終盤になると製品の寿命・耐久性を考慮した条件を設定し信頼性試験を実施します。

信頼性試験には、製品の実使用以上の温度や湿度の条件を設定して行う環境試験(環境性能評価)として高温試験、低温試験、高温高湿があり、それぞれに通電しない状態で試験を行う放置試験(保存試験)と通電をしながら試験を行う動作試験があります。
さらに、冷熱サイクル試験といった温度を急激に変化させる試験もあります。

また、製品に何某かの物理的・機械的な力(ストレス)を加える試験として主なものに、落下試験、振動試験、衝撃試験があり、輸送時の衝撃を考慮した試験としては、製品単品ではなくて梱包状態で行う梱包落下試験も実施されます。

電気的な衝撃を加える破壊試験としては、過電圧印可試験静電破壊(静電耐圧)試験といったものもあります。
また、製品を発売するに当たり、各国法規制にも関連しますが、EMC・EMI関連の信頼性試験もあります。

信頼性試験の条件設定について

信頼性試験の合格基準としては、主に各社の社内基準に則って設定されますが、ユーザーが条件指定を行う場合もあります。

もし試験不合格となった場合は、不合格を真摯に受け止めながらも、過剰判定になりすぎていないかの確認も必要です。逆に、合格することを最優先にして、ユーザーの要望を満たさないような過小な条件で試験を実施していないか、信頼性保証部門と十分に試験条件を協議した上で信頼性試験を進める必要があります。