ハードワークエンジニアのひととき

エンジニアを育てよう Re.Japan

4の1. 評価・測定 が出来るようになる:電気的性能を評価するための道具はつかえるかな?

設計した電子回路の性能評価について

電子回路設計者は、図面として設計した電子回路図が実際にプリント基板上に配線設計が行われ、電子部品が搭載されることによって具現化した電子回路基板が設計した意図通りに正常に動作するのかを検証する必要があります。

測定器の理解

回路動作検証にはいろいろな測定機器を使用して電気的な特性評価を行います。

信号波形では波形なまり、リップル、信号遅延の大小や、不必要な周波数の電波を輻射していないかどうか、など確認すべき内容は多数あります。

このうような電気特性を正しく評価する為には、各種測定器の使用方法や、測定器の性能限界を理解して、測定器を正しく利用できるようになる必要があります。

数ある中でも、以下の測定器について使用方法を取得することは必須と思います、

1 テスター(マルチメーター)
2 オシロスコープ
3 ロジックアナライザ
4 信号発生器
5 安定化電源
6 スペクトラムアナライザ
7 ネットワークアナライザ

測定環境の構築

測定環境の構築も同じく重要です。例えば、電源の電流容量は設計した製品の所要スペックに対して十分なものを使用しているでしょうか。

測定対象物からデータを取得するために使用するプローブの配線が断線していないでしょうか?測定器自体の故障の可能性も疑う必要があります。

回路評価結果が理論値よりもあまりにもかけ離れていて、何度か再測定したり、どう考えても納得ができない結果である場合は、往々にして測定器が故障していたり、測定器の持つスペック以上の特性を計測しようとしていた、といったように測定環境に誤りがある場合も多々あります。

測定器に興味を持った際には、トラ技specialなどの読みやすい書籍で、まずはテスターやオシロの仕組み、使い方を勉強してみると理解が深まると思います。