ハードワークエンジニアのひととき

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12. ユーザーサポートとは ~設計マッチング~:お客様の製品との融合

設計マッチング

設計物は顧客に使用されて始めて意味を成すものです。完成品の場合は、最終消費者である一般ユーザを対象としていますのでばボタンの押しやすさや、警告色、警告音量、塗装の剥がれにくさなどが重要になります。


そのようなヒューマンインタフェースをよく考えながら設計を進めるべきです。


一方でデバイスやモジュールなどの半完成品の場合は、そのデバイスと接続する相手方が必ず存在します。その相手方との電気的な整合や機構的な整合をとることを回路マッチングや機構マッチングとも言われます。


例えば、PCに使用される液晶モジュールの場合は、PC本体のLSI側から送信された映像信号を液晶モジュール側が適切に信号を受信できるようなタイミングとなるように信号波形の調整が必要になります。


機構的には、サイズや厚みが筐体に適切に収まるか、強度は十分に満足しているか?などが上げられます。

 

特にノイズ設計については、筐体に組み込んだ後で問題無いかを必ず検討することになりますが、電気回路的な側面からのアプローチと機構的なアプローチがあり、解決には経験則的な所も多々あるため、実務経験すると共に先輩方の解決手法を早く身に着けることが大切です。