ハードワークエンジニアのひととき

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11. デザインレビューとはいかに行うのか ~より良い製品に改善~:前向きな提案でお願いします

デザインレビューとは

 設計から量産までの過程では設計しているものが量産できうるものかの検証を試作の都度実施します。その検証をデザインレビュー(設計検証)と言います。
基本的な設計から量産までに行うDR(デザインレビュー)の一例は次の通りです。


机上設計(基本設計) -> 基本設計DR -> 1回目の試作(0次試作) -> 0次DR -> 0次試作での修正を反映し量産前の試作(1次試作) -> 1次DR -> 量産試作 -> 最終DR ->量産


さて、それぞれのDRでは設計部門の他に品質部門、生産技術部門、製品管理部門、企画部門などの多数の部門が参画します。そして設計検証として、主にチェックリストかされた確認ポイントについて、各部門の責任範疇で問題となる点が無いかを設計部門に指摘してきます。

 

設計部門はその指摘に対して既に解決できている、あるいは、解決できる目途が立っていることを示す必要があります。それをクリアして次の試作ステップに進むことができます。

 

ここで間違えないで欲しいのですが、本来なら設計部門が全ての課題を解決するもではなく、各部門が一丸となって解決策を考えるものがDRです。

ただ、設計者が一番よく製品を詳しくわかっているがゆえに、概ね設計者が針の筵になることが多々あります。このような雰囲気にもめげない様にするには、事前の詳細な売裏付け検証と度胸が大事ですよ。