ハードワークエンジニアのひととき

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3の1. 基板設計 で回路設計を形にする : 基板設計とはリアルワールドとの対話です

会社によっては、または部門によっては回路設計者は基板設計の作業が不要な場合もあります。しかしながら私は回路設計者は基板設計も出来る能力が必要と考えています。正しい回路を設計しても基板設計の出来が良くないとその回路が正しく動作しないことは多くあります。
スキルの少ない基板設計者は回路設計者の意図通りの基板図面を引くことができずやり直し作業が多くなります。逆に言えば回路設計者は基板設計者に正しくどの様に基板設計をしてほしいか正確に伝えるスキルを身につけましょう。詰まるところ、回路設計者は基板設計が出来る能力が必要です。
基板設計には、最小配線線幅、最小配線間隔、最小穴径などのデザインルール及び外形からの最小クリアランスや基板厚み、表面処理などの基板仕様があります。そのデザインルールを逸脱したものは仕様外として、断線などの問題が起きる可能性があります。基板仕様・デザインルールはよく理解しましょう。
また、部品実装に関しても部品間隔や配置方向などの会社独自の部品実装ルールもありますので、そちらも考慮して基板設計をする必要があります。品質のよい設計をするには多くの配慮が必要ですね。こちらの参考書をお勧めします。