ハードワークエンジニアのひととき

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1. 実務と関連する基礎回路理論は押さえておく

回路設計技術者として出発する為に、技術の背景となる理論をまずは押さえておくべきです。
つまり、電気回路の基礎となるオームの法則に加えて、デジタル回路系、アナログ回路系、高周波回路系、電源回路系、液晶などの表示デバイス系など、各自が設計を担当する分野の基本的な理論を理解する様にしましょう。

①毎日の実務においては、机上で教科書的な基礎理論を扱うことはあまり無く、基礎的な理論についてを先輩方から教えてもらえることを期待してはいけません。基礎理論は業務外での自学自習が基本であることをまずは念頭においておきましょう。

一般的には、配属された部門の新入社員研修などで、その部門全体の業務内容の説明や、グループ毎(例えば課長単位)に担当している開発製品に関しての概略説明があると思います。それらの情報をもとに実務で担当する分野に関連する書籍をまずは、1,2冊購入しましょう。
ただし、最初はどの様な書籍が参考になるのかよくわからないと思いますので、所属の先輩方におすすめを聞いてみても良いかもしれません。

個人的な意見ですが、正直に言って実務レベルに直結して具体的に役立つ書籍はほとんどありませんが、背景にある技術として理解しておくことは重要です。
また、各分野の専門書は難解な記述も多く、チンプンカンプンかと思いますが、そのうち理解できる様になってきますので、あまり気張らずに頑張りましょう。

まずは、学生時代に学習したはずの内容を復習がてらに勉強してみようと思われる場合は、このような書籍での学習をお勧めします。

②選定した書籍を読み進めていく中で、その書籍には記載がされていない不明な基礎回路理論が出てくれば、学生時代の教科書を参考にしたり、新しく書籍を購入すると良いでしょう。あるいは、図書館で借りるなどでもよいと思いますので、徐々に多くの書籍を参考にして理解を深めましょう。
ただし、不明点を理解する際に参考にするに書籍については、ひとまず辞書的に不明な点のみにクローズアップして精読するようにして、不明点以外の内容にまでは目移りしないほうが賢明です。



③ところで、ルーキー諸君の始めての仕事はいかがですか?
先輩方からOJT(On the Job Training)を受けながら少しずつ職場になじみ始めてるのではないでしょうか?
私の場合は、居室での事務仕事ではワープロを使用して仕様書の作成や、試作部品の注文書の作成、そして作業場では試作品を作る為に面実装部品の手はんだ付けをやっていたことを思い出します。
入社当初は特にコーチとなってくれる先輩とのコミュニケーションを大切にしてください。色々な面で勉強になるはずです。

会社に勤める人では年齢層も多様ですし、皆さん個性的な方が沢山います。
親切な人もいれば、ぶっきらぼうな人もいます。また怖そうな風貌の方もいれば、だらしない風貌の方もいます。
新人のころは、学生のころの似た者同士とは違い少し怖いところがあるかもしれませんが怖気づかないようにして下さいね。本当にヤバイ人に関してはどこからともなく噂が流れてくるので心配無用です。
部門によってもそれぞれ特徴があって面白いものですので、仕事に追われながらも人間観察をして、同期の同僚とワイワイと情報交換して日々過ごしていると、後々、仕事がやりやすくなっていると思いますよ。